舞台「野良女」公式サイト

レポート

  • 2017.03.26舞台「野良女」キャスト5人 × あたそ特別対談



    左から、あたそ、深谷美歩、佐津川愛美、菊地美香、芹那、沢井美優

    (文・あたそ)
    突然ですが、恋愛がうまくいっている女仕事がうまくいっている女、どちらが幸せだと思いますか?
    「アラサー」と呼ばれる年齢になると、仕事は軌道に乗り始め、責任もやりがいも感じる仕事を任されたりします。しかし母親や親戚からは「早く結婚して、子どもを産むのが女の幸せなのよ。」とか言われちゃったりするんですよね。余計なお世話じゃ!!!
      そんな、結婚に仕事、幸せって何? 様々な女の生きづらさを抱えながらも、あがき続ける5人のアラサー女達の日常と葛藤を描いた、宮木あや子原作『野良女』が、4/5~9まで、新宿シアターサンモールにて上演されます。

    不倫、DV、二股をかけているのに満たされない、2年間も彼氏がいない、年齢のせいなのか体調に変化を感じる……。それぞれの問題を抱える彼女達の生き様、悩みには必ず共感できるはず!
    そこで今回は、長年彼氏もおらず友達もいないさらには出会いもない。挙げ句の果てには会社を辞めようと目論んでいる……『野良女』の登場人物とは、ある意味真逆の人生を歩んでいる私・あたそが、ビール片手に女優陣5人と対談を行いました。恋に仕事に、プライベートまで、女だけの赤裸々な話に大盛り上がり! 舞台上だけでは見られない、野良女達の本音を、包み隠さず語っていただきました!

    相手役のこと、好きになる? 5人が仲良くなったきっかけは? 恋に友情に、止まらぬガールズトーク


    あたそ(以下、あ):今回、舞台稽古の様子を初めて見学させていただいたんですけど、ほぼ毎日、朝から晩まで練習されているんですね。結構ハードで驚きました。佐津川さんと池田さんのベットシーンの練習しているところを拝見しましたが、あんなに近距離で毎日演技をされていて、ぶっちゃけ好きになったりしないんですか?

    佐津川愛美(以下、佐)いやいや、全然ないですよ!確かに、色んな人から「出会いが多そうだよね!」って言われることはあるし出会いは多い方だとは思うんですけど、実際はないですよね。

    沢井美優(以下、沢):私は、相手役じゃない人の方がよく見えちゃうの!私も相手も役を演じているから、その間は演技に集中していて「素敵だなあ」って思うんだけど、一度役から離れると自分も向こうも別人になっちゃうじゃない? だから冷めちゃう……。
    でも、周りの人に「相手役とお似合いじゃん!付き合っちゃいなよ!」とか、「お似合いだね!」とか、冷やかされたりしない? だから私、いつも相手役に「全然タイプじゃない!」って言っちゃうんだよね。

    :ひどい!そこまで言うことないのに……!深谷さんはどうですか? 結構いろんな舞台に出演されているじゃないですか。うっかり好きになっちゃったりしないんですか?

    深谷美歩(以下、深):う~ん。役者と付き合ったことはありますけど、無理でした。だから今は全然好きにならないですね。芝居は大好きだから全身全霊注いじゃう。だから日常生活は本当に普通の生活をしたいんですよ!

    :この恋バナトークで盛り上がる感じ、めっちゃ女子っぽくていいですね。初めて挨拶させていただいた時、「皆さん仲良さそうだなあ」って思ったんですよ。今回の舞台って、練習期間と本番を合わせても1か月半くらいの短期間なのに。どのタイミングでこんなに仲良くなったんですか?

    :初めて顔合わせをした時に、チーム全体で一緒に飲んだんですけど、美歩ちゃんがめちゃくちゃ面白くて! 本当、今こうして5人で仲良く美歩ちゃんのおかげだと思う。

    :いやいや! そんなことないよ。絶対!

    菊地美香(以下、菊):役が決まった時に、LINEのグループを作ったんですけど、それまでは全然動いてなくて。この出来事がきっかけで、活発に連絡を取り合うようになりましたね。役者同士の仲良しさでは悩んでないかも。仲良くなれたからこそ、稽古中は自分の役に集中できてる。

    :劇中でも、5人が行きつけの小汚い居酒屋に集まって泡盛を飲みながらガールズトークを繰り広げるシーンが何度かあるし、経験や思い出が役柄にも反映できそう! 一度でも一緒に飲むと、距離感も縮まりますよね。

    :役者同士は、飲むことが多いですね。でも、「役者との飲み会に参加しなくても、仲の良い芝居ができるのが本来の役者なんじゃないかな?」って一時期凄く悩んだことがあったんですよね。確かに飲み会に参加したら演技にプラスにはなると思うんですけど、「今日の飲み会に行かなかったら、芝居に影響しちゃうかな……?」って考えてたなあ~……。役者だったら、実際に仲が良くなくても役に合った演技ができるはずじゃないですか。

    :演劇って、特殊じゃない? 映画とかドラマってこんなに飲みにいかないもん。朝から晩までずっと撮影だし、シーンが違ったら会えないこともあるし。演劇だと、みんなで稽古して、終わったら飲みに行く! みたいな流れがあるもんね。

    不倫、DV、二股、2年間彼氏がいない……それぞれ問題を抱えている役柄と自分達は、やっぱり少し似ている!?


    :同じ演技なのに、稽古とドラマや映画の撮影って随分違うんですね。あともう少しで本番を迎えますが、稽古の調子はどうですか?

    芹那(以下、芹):今日の稽古は、あんまり終わった感じがしないかも。私が演じる桶川があまり役だからかな? ひとつの稽古が終わった後の体力の消耗加減じゃない気がする。

    :この前、芹那ちゃんの活躍する日が終わったばかりだしね! ずっと暴れまわってた(笑)美優ちゃんと2人で「芹那ちゃん、大丈夫?」「平気?」とか、声かけ運動やってたもん。

    :桶川自体、劇中もあまりしゃべらない、ミステリアスな役柄ですもんね。DVの被害を受けていると思ったら、実は自分から進んで暴力を受けたりしていて。ギャップもありそう……。

    :台詞もみんなの中で一番少ないですかね。だからこそ、演技での表現が難しい。

    :芹那ちゃんは、凄くツッコんでくれるんですよ! そこが、桶川さんに似てる。冷静に見えて、鋭く「一突きで殺す!」みたいな。物腰が柔らかい分、油断しちゃうんですよね……。

    :やっぱり、各々自分の役柄に似ているところってあるんですね。沢井さんなんて、顔が令嬢っぽいから、朝日役ぴったり。

    :沢井さんは、絶妙に浮世離れしていて朝日そのままなんですよ! お姫様タイプなんですよね。私たちが普通だと思っていることからちょっとズレてるっていうか……。

    だって、前に虫食べてたもんね!

    :え!? 虫ですか?

    :そうそう。虫食べてたの! 友だちと無農薬野菜のレストランでランチしていた時、友達が「このスープ、虫が浮いてる……。」って数えてみたら5匹くらい浮いてたんですよ。私のスープにもいたけど、黒ゴマだと思ってて。全部飲んじゃった(笑)。役に似てるって言ったら、美歩ちゃんも壷井に近いと思う。真面目だし、凄くまっすぐだから。

    :でもね、抜け感のある真面目なの! ズルいの! めっちゃモテるんですよ!

    :でも、モテたとしても全員ポンコツだから(笑)

    :深谷さんが演じている壷井も、カナダに住む元カレに会いに行くために、ワーキングホリデーに行くじゃないですか。そういう一面も、「真面目で隙があるなー」って思ったんですよね。そう思うと似てますよね。

    :純粋なんだけど、カマトトぶってないところがいいの! 失敗もちゃんとしてて、すごいと思う! 近道しようとしたのに、気が付いたら遠回りしてるタイプ。そこが凄く魅力的なの!

    結婚? 仕事? 野良女達はどちらを優先させる?


    :壷井もワーホリの期限である30歳まで焦る訳ですけど、アラサーって難しいですよね。結婚もしたいけど、仕事も上手くいっている時期で。皆さんは、どうですか?結婚願望とかありますか?

    :ここは、全員仕事を選んできた人たちですからね!

    :『野良女』が始まる前までは、凄く結婚したいと思ってたけど、最近そうでもなくなってきましたね。でも、結婚したい欲が美香ちゃんに移ったみたいで、稽古中に2人で「結婚したいなあ~……。」って言ってた。

    :結婚か……私はどっちでもいいかも。結婚してもしなくても、子どもがいてもいなくても楽しいだろうし。

    :一番幸せになるタイプの女じゃないですか……。私は、結婚願望ってほとんどないんですよね。でも、女の人って妊娠できる期間も決まっているし、多分年取った時に後悔するんだろうな……って考えてますね。沢井さんは?

    :人生において結婚したいとは思ってるし、子どもも産めたらいいなって思ってる。でも、25歳の時に「仕事したい!」って思ったので、結婚願望はなくなりましたね。

    :この余裕が朝日っぽい!

    :劇中に、壷井・朝日・横山で占いに行くシーンがあったから、実際に3人で行ったんですよ。その占いでは、結婚みたいなものが見えるって。

    :美優ちゃん、仕事も恋愛も全体的にいいって言われてたよね。全部持っていきやがって!

    :でも、みんな秋から運勢がいいって言ってたよね。10月以降に運気が上がるって。

    『野良女』の映画化かな?

    :そこは恋愛じゃないんだ!(笑)

    この考え方がアラサーだよね。恋愛よりも仕事を優先させちゃうのが。



    「ビールを片手に」と言いつつ、べろっべろに飲んでいるのは私だけ。皆さん、第一線で活躍されている方々にも関わらず、私という酔っ払いを介抱しつつ、かなり気さくに話をしていただきました。舞台中にも、小汚い居酒屋で泡盛を飲みながら話をする場面があるのですが、そのまま私まで登場人物になっているような気分で、とても楽しい気分で対談させていただきました。
    『野良女』は、生きづらさを感じている、恋や仕事が上手くいかない、年齢を重ねるごとに悩むが増えていく……そんな女性にこそ、観て欲しい作品です。まだチケットは発売中とのこと! 気になる方は、是非チェックしてみてくださいね。

    そして、「野良女」の公式Twitterをフォロー&この記事をRTしてくれた人の中から抽選で2組4名様を4月7日(金)19時の回にご招待しちゃいます!
    詳細は、舞台「野良女」公式ツイッターをご確認ください。(@noraonna_stage

    応募締め切りは、3月31日18:00まで!当選者には「野良女」の公式TwitterからDMにてご連絡させていただきます。

    当日は、私もアフタートークに出演し、出演者の皆さんに舞台の感想をぶつけたいと思いますので、どしどしご応募くださいね!




    ライター紹介

    あたそ

    神奈川県横浜市出身。Twitterでの非モテ・容姿に対する自虐、音楽ネタのツイートが人気を博す。現在フォロワー数は84,000人を突破。そのほかバンドのニュースリリース、イベントへのコメント寄稿などでも活躍中。2014年に開催された初のトークイベントもソールドアウトし、大盛況のうちに終了。またの名をTwitter界のニュー卑下アイドル。(あたそ @ataso00|onTwitter)



    【舞台「野良女」チケット情報】

    一般販売

    チケット好評発売中!!!!

    ■e+(イープラス):http://eplus.jp/noraonna/(PC・携帯)
    ・ファミリーマート店内Famiポート
     
    ■チケットぴあ:http://w.pia.jp/t/noraonna/(PC・携帯)
    ・0570-02-9999(24時間・音声自動応答 Pコード:456-599)
    ・セブン-イレブン、サークルK・サンクス、チケットぴあ店舗

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    ・0570-084-003(Lコード:34043)
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